2017年活動紹介



2017年12月15日 ISSで研究発表

 東京霞ケ関のイイノホールで開催されたInternational Superconductivity Symposium (ISS)で2件の研究発表を行いました。

 ISSも今回は記念すべき30周年。海外からの招待講演者も、超伝導エレクトロニクスの大家、NISTのProf. Rogalla(前週YNUにやって来た)、カナダの商用量子コンピュータ企業D-waveのDr. Johnson(次週YNUにやって来る)など、超有名人揃い。今回があまりに豪華すぎて、来年のISSが心配になります。そして30周年記念の紅白饅頭が配布されていたのは良かった。美味しかったです。

T. Matsushima, Y. Yamanashi, N. Takeuchi, and N. Yoshikawa, “Proposal of superconducting analog to digital converter using quantum flux parametron,” 30th International Superconductivity Symposium (ISS2017), Tokyo, Dec. 2017.

A. Sanada, Y. Yamanashi, and N. Yoshikawa, “Study on Integer-Number Parallel Divider Based on Single Flux Quantum Logic,” 30th International Superconductivity Symposium (ISS2017), Tokyo, Dec. 2017.





2017年11月2日 SuperToolsプロジェクトキックオフミーティング

 San Joseで開催された、超伝導集積回路の設計のためのCAD(Computer-aided design)ツールを開発する米国プロジェクト、SuperToolsプロジェクトのキックオフミーティングに参加してきました。予想よりもはるかに参加者が多くて(70人以上?)、米国での研究の盛り上がりに驚きます。日本もがんばらなくてはいけません。

 シリコンバレーの中心地のSan Joseは意外とのどかな街でした。これから米国に行く機会も増えそうです。




2017年10月20日 YNUサイエンスカフェのプロデュース

 通算55回目のYNUサイエンスカフェの企画運営をしました。今回はインターネットセキュリティの第一人者である、本学環境情報研究院の吉岡克成准教授に「怖い?怖くない?情報家電へのサイバー攻撃のホントのところ」という話題提供をしていただきました。

 今回は横浜そごう9階のセンタープラザで開催しました。横浜駅からのアクセスが便利な反面、オープンスペースでのディスカッションはしづらかったかも。

 ニュースなどでは危険性ばかりが取り上げられる一方、危険性を正しく認識し、正しく怖がることが重要であるとのメッセージが印象的でした。



2017年10月9日 第2回Shot a Talk 

 横浜電子情報工学会(同窓会)主催の5分間トーク大会が今年も開催されました。感電入門(!)、遊戯王、ポケモン、機械学習、ギリシャ語、最適化、ウクライナからのSkype経由のプレゼン等々、バラエティに富んだ発表がなされました。主体となって運営された学生の皆様に感謝。

 今回は「ギターの音色の工学的分析~大人の自由研究~」という発表をさせてもらいました。使っている新旧のギターの音色の違いを、共振器としてのQ値とフィルタ特性から分析しました。以下は5弦開放音(A、110 Hz)のスペクトルの新旧ギターでの違いです。新しいギターの方が遮断周波数が高く、倍音が高い周波数まで多く含まれることがわかります。音色の違いがこれらの特性の違いでよく説明できます。








2017年9月7日 秋の応物

 福岡国際会議場をメイン会場として開催された応用物理学会秋季講演会で1件の研究発表を行いました。

 今回から11大分類(超伝導関係)の代表として、プログラム編集のとりまとめ、ポスター賞の選考や大分類の意見交換会の開催などの業務を行うことになりました。

松島孝, 山梨裕希, 竹内尚輝, 吉川信行, “断熱型磁束量子パラメトロンを用いたA/D変換器の提案” 応用物理学会秋季講演会, 福岡, 2017年9月.



2017年8月10日 SCE若手セミナー

  電子情報通信学会超伝導エレクトロニクス(SCE)研究会主催のSCE若手セミナで、3時間の講師を務めました。超伝導回路の研究に必要な基礎事項から、最近話題の量子アニーリングマシンの中身まで。内容を少し詰め込み過ぎたのは反省点。

山梨裕希, “超伝導素子による情報処理” 電子情報通信学会超伝導エレクトロニクス研究会若手セミナー, 名古屋大学, 2017年9月.



2017年7月20日 電気学会研究会で発表 

 いわき市の福島高専で開催された電気学会金属・セラミックス/超電導機器合同研究会において、1件の研究発表を行いました。超電導電力分野の横国大の先輩方とも仲良くなれました。

山梨裕希, 松島孝, 吉川 信行, “大規模超伝導センサシステムのための超伝導周辺回路の研究” 電気学会金属・セラミックス/超電導機器合同研究会, いわき, 2017年7月.



2017年6月19日 ISEC2017 in Sorrentoで発表

 イタリアのソレントで開催されたInternational Superconductive Electronics Conference (ISEC) 2017で3件の研究発表を行いました。

 学会の運営はさすがイタリア人と思わせるものでしたが、イベントは素晴らしい。Sorrentoもイタリア屈指の観光地らしく、ナポリ湾とVesuvio火山を望む景勝も食事もワインも素晴らしい所でした。

 発表では地味かもと思っていた研究発表がまさかの大盛況。少し分野が違う人からも質問攻め。今回のISEC川柳、「超伝導、みんな大好き磁束トラップ(字余り)」。

Y. Yamanashi, A. Sugiyama, and N. Yoshikawa, “Analog Circuit Simulator for Superconducting Circuits Containing pi-Josephson Junctions,” International Superconductive Electronics Conference (ISEC) 2017, Sorrent, Italy, June 2017.

Y. Yamanashi, H. Imai, and N. Yoshikawa, “Influences of Magnetic Flux Trapped in Moats on Superconducting Integrated Circuit Operation,” International Superconductive Electronics Conference (ISEC) 2017, Sorrent, Italy, June 2017.

T. Matsushima, Y. Yamanashi, N. Takeuchi, N. Yoshikawa, and T. Ortlepp, “Evaluation of Relationship between Gray Zone and Energy Consumption of Adiabatic Quantum Flux Parametron circuit” International Superconductive Electronics Conference (ISEC) 2017, Sorrent, Italy, June 2017.











 
2017年5月23日 低温工学・超電導学会で発表

 タワーホール船堀で開催された、2017年度春季(第94回)低温工学・超電導学会で1件の研究発表を行いました。学会の展示で針いらずのホチキスもらえました。

真田燿嘉, 山梨裕希, 吉川 信行, “単一磁束量子論理に基づく整数型高速除算器の研究” 2017年度春季低温工学・超電導学会, 東京, 2017年5月.


 
2017年4月21日 超エレ研で発表

 機械振興会館で開催された、電子情報通信学会超伝導エレクトロニクス研究会で1件の研究発表を行いました。学部2年生によるROUTEプログラムの成果も一部含んだ発表はちょっとした快挙。

山梨裕希, 杉山滉, 今川俊平, 吉川信行, “ジョセフソン接合とパイ接合で構成される超伝導回路のシミュレーション” 電子情報通信学会超伝導エレクトロニクス研究会, 東京, 2017年4月.


 
2017年4月8日 新入生交流合宿

 今年も電情EP、情報EPの新入生165名を集めて4/7~4/8で新入生合宿を開催。今回は2年生以上の有志8人もスタッフとして参加!

 2日目には在学生スタッフ主催のライトニングトーク大会を開催。軽い話からマニアックな話まで、バラエティに富む5分間トークが行われた。2日目はあいにくの雨だったが、バーベキューを無事開催。雨で全体写真が撮れなかったのは残念。

 みはるかすのCDあります。欲しい方は連絡を。





 
2017年3月24日 卒業式

 
今年も卒業の季節。全ての卒業生、修了生の活躍を祈ります。

 









2017年3月15日 応物で4件の発表

 パシフィコ横浜で開催された応用物理学会春期講演会において、4件の発表を行いました。4年生からは「論文でしか見たことない人がたくさんいて、『実在しているんだ』と思った」という面白い感想が。

杉山滉, 山梨裕希, 吉川信行, “パイ接合を含む超伝導回路のシミュレータの開発と回路特性の評価” 応用物理学会春季学術講演会, 横浜, 2017年3月.

山梨裕希, 今井響, 吉川信行, “モートに捕捉された磁束が超伝導回路動作に与える影響の実験評価” 応用物理学会春季学術講演会, 横浜, 2017年3月.

松島孝, 山梨裕希, Ortlepp Thomas, 竹内尚輝, 吉川信行, “断熱型磁束量子パラメトロン回路のグレーゾーンおよび消費エネルギーの関係の評価” 応用物理学会春季学術講演会, 横浜, 2017年3月.

伊藤優希, 山梨裕希, 吉川信行, “超伝導位相制御を用いた再構成可能かつ可逆な断熱型磁束量子パラメトロン論理ゲートの設計と評価” 応用物理学会春季学術講演会, 横浜, 2017年3月.


2017年3月7日 ナノテクシンポジウムで発表

 横浜市立大学で開催された第12回ナノテク交流シンポジウムで、3件の研究発表を行いました。シンポジウムでは国大、市大の90件のポスター発表が行われました。荻野教授の講演では、「英語で論文を書くことが重要である」という力強いメッセージも。

真田燿嘉, 山梨裕希, 吉川信行, “超伝導高速除算回路の研究” 第12回ナノテク交流シンポジウム, 横浜, 2017年3月.

杉山滉, 山梨裕希, 吉川信行, “パイ接合を含む超伝導回路の特性評価” 第12回ナノテク交流シンポジウム, 横浜, 2017年3月.

伊藤優希, 山梨裕希, 竹内尚輝, 吉川信行, “再構成可能な超伝導可逆論理回路の研究” 第12回ナノテク交流シンポジウム, 横浜, 2017年3月.


2017年2月28日 卒業論文発表会

 3人の学部4年生が卒業研究の成果を発表。全員立派な発表でした。今回は分野別の発表ということで、多くの研究室が入り混じった発表会となり、楽しい卒論発表会となりました。

 発表者は来月に計5件の研究発表に臨む。がんばろう。

伊藤 優希, "超伝導位相制御を用いた再構成可能な可逆論理回路の研究"
真田 燿嘉, "単一磁束量子論理に基づく高速除算器の研究"
杉山 滉, "パイ接合を含む超伝導回路の特性評価"


2017年2月21日 SSV2017で発表

 名古屋大学で開催された10th Superconducting SFQ VLSI Workshop (SSV 2017)において1件の発表を行いました。

 Savoie大学のFebvre教授、TOBB大学のBozbey教授とは久々の再会。MITのZhao博士の優秀さに感心。SSV2018はつくばで3月開催予定。

Y. Yamanashi, Y. Ito, N. Takeuchi, and N. Yoshikawa, “Investigation of reconfigurable superconducting reversible logic gate,” 10th Superconducting SFQ VLSI Workshop (SSV 2017), Nagoya Feb. 2017.


2017年2月18日 企業&学生交流会

 横浜電子情報工学会(同窓会)主催の企業&学生交流会が今年からスケールアップ。35社の参加があり、学部3年と修士1年を中心に学生90名以上が参加した


2017年2月16日 修論発表

 
2016年度の修士論文発表会でM2の今井、若松が修士課程の研究の総まとめを、M1松島が今年度のPEDプログラムの成果を発表。練習の甲斐もあり、良い出来でした。夜は星川で焼肉で盛大に打ち上げ。

今井 響, "超伝導回路における磁束トラップ構造の設計方針の確立"
若松 十夢, "超伝導A/D変換器のノイズ耐性の向上と高速間引きフィルタの動作実証"
松島 孝 "断熱型磁束量子パラメトロン回路の入力感度の調査"


2017年1月10日 応物の取材

 応用物理学会の仕事で、某所に取材に行ってきました。とても楽しい取材でした。

 学会誌3月号増刊に記事が掲載されるようです。

(3/10追記)
 応用物理学会誌3月号特別企画「みなとみらい&野毛ご当地ガイド」中の「酔いどれ紀行」として、取材に行った野毛の特集が掲載されました。


2017年1月4日 賀正

 新年あけましておめでとうございます。昨年はドイツへの長期出張もあり、慌ただしい1年でしたが、今年は腰を据えてじっくりと研究に取り組んでいきたいと思います。